勉強法

第二種電気工事士|60点合格の仕組みと必要な勉強時間

第二種電気工事士は「60点で全員合格」という仕組みを知っていますか?相対評価ではなく基本的に評価だから、この点数を超えれば確実に合格できます。私は電気工事士18年ですが、受験者の多くが合格基準を誤解しています。筆記試験の60点ラインと技能試験の欠陥判定、この2つの仕組みを押さえれば、試験対策の方向性がはっきり見えます。


第二種電気工事士の筆記試験は60点以上で合格。技能試験は欠陥ゼロが合格基準です。この2つを押さえれば、試験対策の方向性がはっきりします。

第二種電気工事士の合格基準を一言で言うと

結論から言います。

筆記試験は100点満点中60点以上で合格です。

技能試験は重大欠陥ゼロ・軽微欠陥2つ以内が合格ラインです。

どちらも「基本的に点」です。

上位〇%という相対評価ではありません。

60点を超えれば、全員合格になります。

この仕組みを理解することが、最初の一歩です。

試験を実施しているのは電気技術者試験センター(公式)です。毎年の試験日程・受験案内もここで確認できます。

筆記試験の合格基準と出題形式

合格点は60点。全50問・各2点の計算

筆記試験の問題数は全50問です。

1問2点で、満点は100点です。

60点以上、つまり30問以上の正解が合格条件です。

逆に言えば、20問は間違えても合格できます。

すべて四択のマークシート方式です。

試験時間は2時間です。

項目 内容
問題数 50問
配点 1問2点(満点100点)
合格ライン 60点以上(30問正解)
試験形式 四択マークシート
試験時間 120分

筆記の出題科目と配点の内訳

出題は大きく5分野に分かれます。

出題分野 問題数(目安)
電気に関する基礎理論 約6問
配線設計・施設管理 約12問
電気機器・工具・材料 約10問
工事の施工方法 約12問
配線図 約10問

配線図は毎年10問前後が出題されます。

記号と図面の読み方を覚えると、10問まるごと取れます。

配線図の読み方は第二種電気工事士の配線図問題の解き方|記号と読み方の完全ガイドで詳しく解説しています。

また、電気理論の計算問題は苦手意識を持つ人が多いですが、出題パターンは限られています。

対策方法は第二種電気工事士 電気理論の出題パターンと計算問題の解き方にまとめています。

2026年の筆記試験合格率

直近の筆記試験の合格率は約60〜65%です。

毎年6割前後が合格しています。

難関試験ではありませんが、ノー勉では厳しいです。

過去問を3〜5年分繰り返せば、合格点は十分届きます。

技能試験の合格基準|点数ではなく「欠陥の数」で決まる

合否を決めるのは「欠陥の有無」です。

重大欠陥が1つでもあれば即不合格です。

軽微欠陥は2つ以内なら合格です。

3つ以上になると不合格になります。

欠陥の種類 合否への影響
重大欠陥 1つで即不合格
軽微欠陥 2つ以内→合格、3つ以上→不合格

重大欠陥とは何か

重大欠陥は一発アウトです。

主な重大欠陥の例を挙げます。

  • 回路が完成していない(未結線)
  • 配線の接続が逆(極性の誤り)
  • ケーブルの被覆を傷つけた
  • リングスリーブの圧着マークが間違っている
  • 指定工具以外で作業した形跡がある
  • 回路が短絡(ショート)している

中でも圧着マークの間違いは頻発します。

小・中・大のサイズを間違えると重大欠陥です。

練習段階で圧着ペンチの使い方をほぼ完全に体に染み込ませることが重要です。

軽微欠陥とは何か

軽微欠陥は2つまでなら許容されます。

主な軽微欠陥の例を挙げます。

  • ケーブルの外装剥ぎ取り寸法が規定より短い(50%未満)
  • 絶縁被覆の剥ぎ取りが規定の±5mm以上ずれている
  • 器具への取り付けが緩い
  • ランプレセプタクルのねじが1巻き未満

軽微欠陥でも積み重ねると不合格です。

丁寧な施工を心がけることが合格への近道です。

技能試験の合格率と試験時間

技能試験の合格率は約70〜75%です。

筆記合格者の多くが技能でも合格しています。

試験時間は40分です。

課題は2026年版の候補問題13題から1問が出題されます。

候補問題は事前に公表されています。

全13問を練習しておけば、どの問題が出ても対応できます。

候補問題の対策は2026年 第二種電気工事士 候補問題No.1の完全解説と施工手順2026年 第二種電気工事士 候補問題No.7の完全解説と時間短縮テクニックも参考にしてください。

18年の経験から語る|技能試験で落ちる人の共通点

実際に私が現場で教えてきた経験から言います。

技能試験で落ちる人には共通のパターンがあります。

私は電気工事歴18年で、後輩への技能指導を数十件経験してきました。

その中で気づいた「落ちる人の3つの特徴」があります。

特徴① 時間内に完成させる練習をしていない

40分という制限時間を甘く見ている人が多いです。

家でゆっくり1時間かけて作れても、試験では使えません。

18年の経験から言うと、試験本番は焦りで手が止まります。

目標は30分以内に完成させること。

残り10分で見直す余裕を作ることが合格への条件です。

特徴② 圧着マークを曖昧に覚えている

「小」「中」「大」の使い分けを体で覚えていない人が多いです。

頭で分かっていても、手が動かないと意味がありません。

圧着マークの判断は反射的にできるまで練習する必要があります。

参考までに、電線の組み合わせと圧着マークの対応は以下の通りです。

電線の組み合わせ 圧着マーク
1.6mm × 2本
1.6mm × 3本 または 1.6mm×2本+2.0mm×1本
1.6mm × 4本 または 2.0mm × 2本
2.0mm × 3本

特徴③ 1回だけ練習して本番に臨む

練習回数が少なすぎる人が一番多い失敗パターンです。

候補問題13問を最低でも各2回は練習すべきです。

合計26回以上の施工練習が合格への最短ルートです。

材料費は1セット約8,000〜12,000円です。

2セット購入して、繰り返し練習するのが現実的な対策です。

筆記試験で確実に60点を取る勉強法

過去問を5年分繰り返すのが最短ルート

筆記試験の問題は、過去問と同じパターンが繰り返されます。

5年分の過去問を3周すれば、合格点は十分届きます。

勉強期間の目安は約2〜3ヶ月です。

1日1時間の勉強で十分です。

捨て問題を作ることも戦略の一つ

全50問中30問取れば合格です。

苦手な計算問題に時間をかけすぎるより、取れる問題を確実に取る方が効率的です。

例えば、電気理論の計算が苦手なら後回しにしてもOKです。

配線図・材料・施工方法の分野で8割を取れれば、計算問題は2〜3問落としても合格できます。

試験の出題範囲と優先科目の詳細は第二種電気工事士の出題範囲と出題割合|最短合格に向けた優先科目で詳しく解説しています。

試験会場と当日の準備

試験本番で実力を出すには、会場の雰囲気に慣れることも大切です。

事前に試験会場のアクセスを確認しておきましょう。

当日の持ち物や注意点は第二種電気工事士の試験会場一覧と交通アクセス|当日の持ち物リストで確認できます。

合格後の流れ|免状申請から仕事への活用まで

合格後は免状申請が必要

技能試験に合格しても、それだけでは電気工事士を名乗れません。

各都道府県に免状申請をして、免状を取得する必要があります。

申請から交付まで約1〜2ヶ月かかります。

免状申請の手順は第二種電気工事士の免状申請の流れ|合格後にやるべきことを手順で解説にまとめています。

資格取得後の就職と副業

第二種電気工事士の資格を取れば、就職や転職で大きな武器になります。

また、副業としての活用も十分可能です。

就職活用の詳細は第二種電気工事士は就職に有利?業種別の求人数と年収を徹底比較で解説しています。

副業収入の実例は電気工事士の副業収入はいくら?月3万〜20万の実例と始め方を解説第二種電気工事士で稼げる副業3選|資格取得後すぐ始められる仕事と単価が参考になります。

2026年版 試験スケジュールの概要

2026年の試験は上期・下期の年2回あります。

詳細日程は電気技術者試験センター(公式)で随時更新されます。

また、経済産業省 電気工事士試験情報でも試験の概要を確認できます。

時期 筆記試験 技能試験
上期(CBT) 4〜5月頃 7月頃
下期(筆記) 10月頃 12月頃

上期はCBT方式(コンピュータ試験)が選べます。

好きな日程・会場を選べるため、受験しやすくなっています。

よくある質問(FAQ)

Q. 第二種電気工事士の筆記試験は何点取れば合格ですか?

A. 100点満点中60点以上が合格です。全50問×2点の構成で、30問以上正解すれば合格できます。相対評価(上位〇%)ではなく基本的に評価なので、60点を超えれば全員合格します。

Q. 技能試験は何点取れば合格ですか?

A. 技能試験に点数制はありません。「欠陥の有無」で合否が決まります。重大欠陥が1つでもあれば即不合格。軽微欠陥は2つ以内なら合格、3つ以上で不合格です。

Q. 筆記試験に合格したら技能試験は一般的に受けられますか?

A. 筆記試験に合格した方は、同年度の技能試験を受験できます。また、筆記試験合格の有効期間は翌年度まで有効です。つまり、筆記に合格した年に技能で不合格になっても、翌年度は筆記免除で技能試験のみ受験できます。

Q. 第二種電気工事士の合格率はどのくらいですか?

A. 筆記試験の合格率は約60〜65%、技能試験の合格率は約70〜75%です。最終的に両方合格する割合は全受験者の約40〜50%程度です。適切な対策をすれば十分合格できる試験です。

Q. 筆記試験の勉強はどのくらいの期間が必要ですか?

A. 目安は2〜3ヶ月です。1日1時間の勉強時間で、過去問5年分を3周すれば合格点に届きます。電気の知識がゼロ

筆記60点合格の落とし穴:配点のバラつきを知らないと失敗する

第二種電気工事士の筆記試験は100点中60点で合格ですが、単純に「60問中36問正解すればいい」という話ではありません。試験問題には配点が異なる設問が含まれており、この仕組みを無視して勉強すると、思わぬところで足切りされます。

一般的に、配線図や計算問題は1問2~3点、基礎知識は1問1点という構成になっています。つまり、得点しやすい大型設問を確実に取ることが60点到達の最短ルートです。私が電気工事の現場で18年働いてきて気づいたのは、実務経験のある受験者ほど「実務に出ない細かい理論」で落としがちだということです。逆に、配線図の読み方や施工方法といった実践的な部分は、すんなり点が取れる傾向があります。

受験勉強では全問正解を目指さず、配点の大きい分野(電気理論の計算問題、配線図、施工方法)に学習時間の70%を集中させ、残り30%で基礎知識を拾う戦略が現実的です。過去問を解くときは、単に答え合わせするのではなく、各問題の配点を把握した上で優先順位をつけることが重要です。

実務ポイント 筆記試験に合格しても、技能試験で落ちる受験者の多くは、筆記対策に時間をかけすぎて技能練習を後回しにしています。60点合格という基準に安心せず、筆記は8割程度で切り上げて、技能練習に十分な期間を確保することをお勧めします。

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電気工事士18年の現役職人 試験対策講師の体験談

私は副業詐欺で150万円失った後に、改めて「資格は裏切らない」と痛感しました。スクールに払った無駄金とは違い、電気工事士の資格は受験料数千円で一生使える武器になります。

よくある質問

Q. 60点でも合格できるのは本当ですか?

A. 本当です。筆記試験は100点満点中60点以上で合格。これは基本的に評価なので、受験者全員が60点を超えれば全員合格になります。毎年合格率が60~65%なのは、その程度しか合格ラインに到達していないからです。逆に言えば、過去問を3~5年繰り返せば60点は十分狙えます。

Q. 技能試験で「欠陥2つ以内」というのは本当ですか?

A. 正確には「重大欠陥ゼロ・軽微欠陥2つ以内」です。重大欠陥が1つあると不合格。軽微欠陥なら2つまで許容されます。欠陥判定の基準は毎年公開されるので、試験前に一般的に電気技術者試験センターの公式サイトで確認してください。

Q. 配線図が苦手でも合格できますか?

A. できます。配線図は毎年10問出題されますが、記号と図面の読み方は決まったパターンです。配線図だけ得点できれば20点。筆記全体で60点取るなら、他の分野で40点取れば合格です。理論や工施が苦手なら、配線図に注力するのが戦略的です。



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