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技能試験で欠陥をとられて不合格になるのは避けたい。この記事では、2026年版の欠陥判定基準を重大欠陥・軽微欠陥に分けて全解説します。
欠陥とは何か|判定の基本ルールを押さえる
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技能試験では、完成した作品に「欠陥」があると不合格になります。欠陥には2種類あります。
- 重大欠陥:1つでもあれば即不合格
- 軽微欠陥:2つ以上で不合格
つまり軽微欠陥は1つなら合格できます。ただし重大欠陥は1発アウト。確実に避ける必要があります。
欠陥の判定基準は電気技術者試験センター(公式)が毎年公表しています。2026年版も基本的な基準に大きな変更はありませんが、必ず最新版を確認してください。
試験全体の概要や日程については、第二種電気工事士試験の概要2026年版|筆記・技能の合格基準と日程で詳しく解説しています。
重大欠陥の一覧|これがあれば即不合格
① 配線の誤接続・逆接続
接続する電線を間違えると重大欠陥です。具体的には以下の場合が該当します。
- 指定と異なる電線(色・種類)を接続した
- 接地側と非接地側を逆に接続した
- コンセントの極性(接地側・非接地側)が逆になっている
18年の経験から言うと、コンセントの極性逆接は受験者が最も見落としやすいミスの1つです。白線(接地側)を必ずWマーク側に接続してください。
② 未完成・接続なし
回路が完成していない状態も重大欠陥です。
- 電線の接続箇所が未接続のまま
- 差込コネクタや圧着スリーブを使わずに線を沿わせただけ
- 作品の一部が著しく未完成
③ 電線の絶縁被覆損傷・断線
心線(銅線)が見えている状態は重大欠陥になる可能性があります。
- 絶縁被覆を傷つけ、心線が露出している
- 電線を完全に切断してしまった
- 心線に深い傷をつけた(断線のおそれがあるもの)
ストリッパーの刃の深さ設定を誤ると絶縁被覆を傷つけます。工具選びは技能試験の合否に直結します。工具選びで差がつく!第二種電気工事士 技能試験 合格者が選ぶ工具セット完全ガイドも参考にしてください。
④ 接地線・接地端子の誤り
- 接地線(緑色または緑/黄色)を指定以外の端子に接続した
- 接地端子に非接地線を接続した
⑤ 器具・材料の誤使用
- 指定された器具・材料と異なるものを使用した
- 電線の種類(VVF・VVR・EMF等)を間違えた
- リングスリーブのサイズを間違えた(小→中、または中→小)
リングスリーブのサイズ間違いは毎年多く見られます。接続する電線の本数と断面積から正しいサイズを選んでください。
リングスリーブ選定の早見表(2026年版)
| スリーブサイズ | 接続条件 | 刻印 |
|---|---|---|
| 小 | 1.6mm×2本 | ○ |
| 小 | 1.6mm×3〜4本、2.0mm×1本+1.6mm×1〜2本 | 小 |
| 中 | 2.0mm×2〜4本、2.0mm+1.6mmの組み合わせで規定以上 | 中 |
軽微欠陥の一覧|2つで不合格になる注意ポイント
📖 参考書・テキスト
① 絶縁被覆の剥ぎ取り長さの誤り
電線の剥ぎ取り長さが指定範囲を大きく外れると軽微欠陥になります。
- リングスリーブ接続:心線の露出が20mm以上(目安)
- 差込コネクタ:12mm±2mm程度が適正。短すぎると接触不良
- 端子への接続:ネジ端子から心線が5mm以上はみ出している
② ケーブル外装の剥ぎ取り長さの誤り
- ケーブル外装(シース)の剥ぎ取りが短すぎる(器具内で外装が終わっていない)
- 逆に長すぎて見苦しい状態(判定員の目線で評価される)
③ 圧着マーク(刻印)の誤り
リングスリーブの圧着刻印が間違っていると軽微欠陥です。ただし、スリーブサイズそのものが間違っている場合は重大欠陥になるため注意。
- 「○」刻印が必要なのに「小」で圧着した
- 刻印がない(圧着不足)
- 圧着位置がスリーブの端にかかっている
④ 電線の長さが著しく異なる
- 指定寸法の50%以下の長さになっている(重大欠陥扱いになる場合も)
- 各電線の長さが不揃いで作品として見苦しい状態
⑤ ネジの締め付け不足
- 端子ネジが緩んでいる(手で回せる状態)
- 電線がネジから外れかかっている
⑥ 器具の取り付け状態の不良
- アウトレットボックスのノックアウト穴にロックナットを締めていない
- ゴムブッシングの向きや取り付けが不適切
- 差込コネクタの挿入が不完全(心線が見えている)
現場目線で語る|試験官が見るポイントと落とし穴
実際に私が現場で18年間、数百件の配線作業を手がけてきた経験から言うと、技能試験で落ちる受験者には共通のミスパターンがあります。
最も多いのが「差込コネクタの差し込み不足」です。心線が1〜2mm見えている状態で気づかず提出してしまうケース。現場でもよく起きるミスですが、試験では軽微欠陥として確実に記録されます。
次に多いのが「コンセントの極性逆接」。これは重大欠陥です。実は私自身、駆け出しのころに現場でやりかけて先輩に止めてもらったことがあります。白線は必ずWマーク(接地側)へ。これは絶対に体に染み込ませてください。
また、アウトレットボックスを使う問題ではロックナットの締め忘れが軽微欠陥になります。候補問題ごとの施工手順は2026年度第二種電気工事士技能試験候補問題の全解説と施工手順で確認しておきましょう。
欠陥を防ぐための施工チェックリスト
試験終了2〜3分前には必ず以下を確認してください。
施工後の確認チェックリスト(2026年版)
- コンセント・スイッチの接地側(白線)はWマーク側に接続されているか
- リングスリーブのサイズと刻印は正しいか
- 差込コネクタの心線が見えていないか
- アウトレットボックスのロックナットは締めたか
- ゴムブッシングは正しく取り付けたか
- ネジ端子の締め付けは十分か(心線が5mm以上はみ出していないか)
- 接地線(緑線)は正しい端子に接続されているか
- 全ての接続箇所は完成しているか(未接続がないか)
- ケーブルの種類・線色の使い方は正しいか
複線図の読み方が不安な方は、第二種電気工事士試験の配線図の読み方|単線図・複線図の理解を深めるで基礎から確認しておきましょう。
重大欠陥・軽微欠陥の早見表(2026年版)
| 欠陥の種類 | 主な内容 | 不合格の条件 |
|---|---|---|
| 重大欠陥 | 誤配線・未完成・電線損傷・器具誤使用・接地誤り | 1つで即不合格 |
| 軽微欠陥 | 剥ぎ取り長さ・刻印誤り・締め付け不足・取付不良 | 2つ以上で不合格 |
よくある質問(FAQ)
Q. 軽微欠陥が1つある場合、合格できますか?
A. 合格できます。軽微欠陥は2つ以上で不合格となるため、1つであれば問題ありません。ただし重大欠陥が1つでもあれば、軽微欠陥の数に関係なく不合格です。
Q. リングスリーブの刻印が「○」のつもりで「小」になっていた場合はどうなりますか?
A. スリーブのサイズ自体が正しければ、刻印の誤りは軽微欠陥となります。ただし、1.6mm×2本接続に「小スリーブ+小刻印」が必要なところを「小スリーブ+○刻印」にした場合などが対象です。なお、スリーブサイズそのものが間違っていた場合(小を使うべきところに中を使った等)は重大欠陥になります。
Q. ケーブルの長さが足りなくなった場合はどうなりますか?
A. 指定寸法の50%未満になると重大欠陥と判定される場合があります。50%以上あれば軽微欠陥の扱いになります。材料を切りすぎないよう、複線図を書いてから施工する習慣をつけましょう。
Q. 差込コネクタの心線が少しだけ見えている場合は欠陥になりますか?
A. 心線が見えている(コネクタから飛び出している)状態は軽微欠陥になります。差込コネクタに挿入する前に、心線の長さが12mm程度になっているか必ず確認してください。短すぎると接触不良で重大欠陥になる可能性もあります。
Q. 試験当日、欠陥に気づいたら修正できますか?
A. 試験時間内であれば修正可能です。時間配分が重要で、施工完了後に必ず2〜3分を確認時間として確保してください。特にコンセントの極性・リングスリーブの刻印・差込コネクタの状態は最後に必ず目視確認する習慣をつけましょう。
✍️ 著者プロフィール
電気工事士歴18年。大阪を中心に年間200件以上の電気工事を担当。第一種電気工事士・認定電気工事従事者の資格保有。現場で得た実体験をもとに、電気工事に関する情報を発信しています。
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