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2026年の第二種電気工事士試験は、上期・下期の2回実施される。筆記試験は60点以上で合格。技能試験は欠陥ゼロが条件だ。この記事では日程・合格基準・受験の流れを丸ごと解説する。
2026年版|第二種電気工事士試験の基本情報
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第二種電気工事士試験は、電気技術者試験センター(公式)が実施する国家資格試験だ。試験は「筆記試験」と「技能試験」の2段階で構成されている。
2026年も引き続き上期・下期の年2回、受験の機会が設けられている。どちらの回でも合格を目指せる。
試験の実施概要(2026年)
| 項目 | 上期 | 下期 |
|---|---|---|
| 受験申込受付 | 2026年1月中旬〜2月上旬 | 2026年7月中旬〜8月上旬 |
| 筆記試験(CBT) | 2026年3月下旬〜4月下旬 | 2026年9月下旬〜10月下旬 |
| 筆記試験(紙) | 2026年5月31日(日)予定 | 2026年10月下旬予定 |
| 技能試験 | 2026年7月中旬予定 | 2026年12月中旬予定 |
| 受験手数料 | インターネット申込:9,300円 / 書面申込:9,600円 | |
※日程は試験センターの公式発表で変更される場合がある。最新情報は必ず公式サイトを確認すること。
筆記試験の合格基準と出題内容
合格ライン:60点以上(100点満点)
筆記試験は四肢択一式・50問・100点満点で実施される。合格基準は60点以上。つまり30問以上の正解で合格できる。
試験方式はCBT(コンピュータ試験)と従来の筆記(紙)の2種類から選択できる。CBTは期間内の任意の日時に受験できるため、スケジュールが組みやすい。
出題分野の内訳
| 出題分野 | 出題数(目安) |
|---|---|
| 電気に関する基礎理論 | 6問 |
| 配電理論・配線設計 | 6問 |
| 電気機器・工具・材料 | 10問 |
| 電気工事の施工方法 | 5問 |
| 一般用電気工作物の検査方法 | 5問 |
| 配線図(単線図の読み取り) | 10問 |
| 法令・電気工作物の規制 | 8問 |
配線図と電気機器・工具・材料の分野だけで合計20問出題される。この2分野を優先して攻略するだけで、合格ラインに大きく近づく。
過去問を中心とした対策が最も効率的だ。詳しくは2026年試験対策|第二種電気工事士の過去問分析と合格体験談【現役電工が解説】で解説している。
技能試験の合格基準と審査内容
📖 参考書・テキスト
合格基準:欠陥ゼロが絶対条件
技能試験は「欠陥なし」が合格条件だ。点数制ではない。1か所でも欠陥があると不合格になる。
試験時間は40分。公表されている13問の候補問題から当日1問が出題される。会場でケーブルや器具を渡され、実際に回路を組み立てる。
欠陥の主な種類
欠陥は「重大欠陥」と「軽微欠陥」に分かれる。重大欠陥は1件で即不合格。軽微欠陥は2件以上で不合格になる。
| 欠陥の種類 | 具体例 |
|---|---|
| 重大欠陥 | 配線の誤接続・電線の断線・接地線の未接続 |
| 軽微欠陥 | 絶縁被覆の傷・ねじの締め付け不足・心線の露出が規定以上 |
18年の経験から言うと、技能試験の不合格原因で最も多いのは「接続ミス」ではなく「ケーブルの剥ぎ取りミス」だ。焦りから被覆を傷つけてしまうケースが非常に多い。練習段階から丁寧な作業を習慣化することが重要だ。
工具の選び方が合否を左右することもある。詳しくは工具選びで差がつく!第二種電気工事士 技能試験 合格者が選ぶ工具セット完全ガイドを参照してほしい。
受験資格・申込方法・受験の流れ
受験資格は不問
第二種電気工事士の試験に受験資格は一切ない。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できる。高校生から社会人まで幅広い層が受験している。
在学中の合格を目指す高校生向けには、高校生が第二種電気工事士を取る方法|在学中合格のスケジュールで詳しく解説している。
申込から免状取得までの流れ
STEP 1|受験申込(インターネットまたは書面)
インターネット申込(9,300円)が推奨。書面申込は9,600円で100円高くなる。
STEP 2|筆記試験(CBT または 筆記)
CBTは申込後にテストセンターで好きな日時を予約して受験する。
STEP 3|筆記試験の合格発表
CBTは受験直後に結果が確認できる。紙試験は約1か月後に発表。
STEP 4|技能試験(筆記合格者のみ)
13問の候補問題から1問が出題される。制限時間40分。
STEP 5|技能試験の合格発表
試験から約1か月後に合格発表。
STEP 6|電気工事士免状の交付申請
居住地の都道府県知事に申請する。申請から約2〜4週間で免状が届く。
合格率の実態と難易度の正直な評価
筆記・技能それぞれの合格率
直近の試験データに基づくと、合格率はおおよそ以下の水準だ。
| 試験種別 | 合格率(目安) |
|---|---|
| 筆記試験 | 約60〜65% |
| 技能試験 | 約70〜75% |
| 最終合格率(通算) | 約40〜50% |
受験者全体の約半数が合格する試験だ。難易度は「やれば受かる」レベルだが、準備をしなければ落ちる試験でもある。
実際に私が現場で一緒に働いてきた同僚のうち、試験に落ちた人は全員「技能試験の練習不足」が原因だった。筆記は暗記で何とかなっても、技能は手を動かした時間がそのまま結果に出る。
必要な勉強時間の目安
| 試験種別 | 必要な学習時間(目安) |
|---|---|
| 筆記試験 | 50〜100時間 |
| 技能試験 | 20〜40時間(実技練習) |
1日1時間の学習を続ければ、筆記は3〜4か月で合格ラインに到達できる。スマートフォンを使った隙間学習も有効だ。第二種電気工事士の学習に使えるアプリ|無料・有料のおすすめ5選も参考にしてほしい。
試験に合格したあとの活用方法
免状取得後にできること
第二種電気工事士の免状を取得すると、一般住宅や小規模店舗(600V以下の低圧電気工作物)の電気工事を単独で施工できるようになる。
就職・転職・副業のいずれでも活用できる資格だ。資格手当は月5,000〜30,000円が相場で、会社によっては取得一時金として30,000〜50,000円が支給されるケースもある。
収入面の詳細は第二種電気工事士の平均給料と資格手当の相場|年収を上げる方法も解説で確認してほしい。
第一種との違いと次のステップ
第二種で工事できる範囲は最大電力500kW未満の需要設備(低圧部分)に限られる。より大きな現場・工場・ビルの電気工事に携わりたい場合は、第一種電気工事士が必要だ。
両資格の詳しい比較は第一種と第二種電気工事士の違い|できる工事・難易度・取得の順番で解説している。
よくある質問(FAQ)
Q. 筆記試験に合格した翌年以降も技能試験を受けられますか?
A. はい、受けられます。筆記試験の合格は翌年度まで有効です。つまり今年の上期に筆記合格した場合、翌年の上期技能試験まで筆記免除で受験できます。ただし有効期間は1年度分のみなので注意してください。
Q. CBT方式と紙の筆記試験はどちらが有利ですか?
A. 出題内容に差はありません。CBTは受験直後に合否がわかるため、技能試験の準備をすぐ始められる点が有利です。スケジュールに柔軟性があるCBTを選ぶ受験者が年々増えています。ただし画面での問題確認に慣れておく必要があるため、模擬試験で練習しておくと安心です。
Q. 技能試験で持ち込める工具に制限はありますか?
A. 工具の種類に制限はありませんが、計測器・電動工具・補助器具(ストリッパーの刃の予備など)の持ち込みは禁止されています。一般的なペンチ・ドライバー・ストリッパー・電工ナイフ・スケール等は問題なく持参できます。不明な場合は試験センターの公式案内を確認してください。
Q. 受験手数料はどの支払い方法で払えますか?
A. インターネット申込の場合、クレジットカード・コンビニ払い・ペイジー払いから選択できます。書面申込は払込票による銀行・郵便局払いです。インターネット申込の方が手数料が300円安くなります。
Q. 免状の交付申請はどこに行えばよいですか?
A. 住所地の都道府県庁(電気工事士免状の担当窓口)に申請します。申請に必要な書類は「合格通知書」「住民票の写し」「証明写真」「申請手数料(都道府県によって異なるが、概ね2,000〜5,200円)」です。郵送申請に対応している都道府県も多いので、事前に各都道府県のウェブサイトで確認してください。
✍️ 著者プロフィール
電気工事士歴18年。大阪を中心に年間200件以上の電気工事を担当。第一種電気工事士・認定電気工事従事者の資格保有。現場で得た実体験をもとに、電気工事に関する情報を発信しています。